オタク趣味その3、若手俳優の追っかけ

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

 

ただいま居酒屋で酔いと戦いながら、スマホをいじっている。

ニートが土曜の真昼間から泥酔だ。許してくれ、土曜の昼くらい。

泥酔なので多少の誤字脱字は許していただきたい。と言っても酔っていない状況でも誤字脱字はよくしているものなのだが。

 

さて、辞めたいオタク趣味の第3を飾るのは若手俳優の追っかけである。

普通に舞台を観るのならまだ、格式ある趣味のように思うのだが違うのだ。

若手俳優を目当てに、東奔西走。その先でほぼ全ての種類のグッズを購入。それに使った費用はいかほどか。

 

はじまりは約3年半前のことである。

友人たちの影響で、私はワタナベエンターテインメントの俳優が気になっていた。その事務所に所属するタレントは、いわばニチアサ、日曜朝の朝日系列で放送されるアニメや特撮枠のことである、によく出演していた。

そのうちのひとり、よくかわいい系イケメンのビジュアルとして売り出されていた彼、最近などは有名俳優菅田将暉主演の映画に出演していた、志尊淳がニチアサの戦隊モノに出演することが決まったのである。

 

それで?その彼に惹かれたって?

いや、違う、それを決定するにはもう少し早い。

 

その戦隊モノはとても面白いものだった。

主人公志尊淳が突然飛び込んだ機関車で怪物に出会い、なんとか反撃した後に違う車両に連れ込まれ、その列車で出逢った仲間たちと地球を狙う悪者を撃退すべく旅に出る……という内容だった。

その楽しい番組を何度か観ているうちにあることに気付く。

あれ……?このOP歌ってる人、結構いい声してるぞ……?

 

それがきっかけで調べてしまった烈車戦隊トッキュウジャーのOPのPV。

それにはまごうとなきチャラくも天使、いや、大天使な金髪の彼が映し出されてたのだ。

 

なんてかっこいい歌声なのだ。

シャウトのような枯れた声と共に発せられるそれは勢い付いて、喉を丸く開けられたまま空気を揺らす。

なんてかっこいい見た目なのだ。

現代風の明るく染められた髪の毛に栗色の瞳、高い鼻、若干浅黒い肌とは裏腹に彼は虫ひとつ知らないはずの北海道出身。

そのチャラさとは裏腹に演技や歌唱に対して真摯に、真剣に、ひとつひとつ深く考えながら向かう姿勢。そして同時にはっちゃけた道化師のような面白おかしい振る舞い。

 

そのひとつひとつに私は強く惹かれたのだ。

 

それをきっかけに私は彼を追いはじめる。

「若手の登竜門」と呼ばれるミュージカルもののそれを観に行けば、東京でしかやっていない元芸人が脚本・監督を務めた舞台を観に行き(私は兵庫県に住んでいる、つまりは遠征である)、文学作品の舞台化に出演すると聞けばその原作を読んでからその舞台を観に行き、彼の誕生日が来れば誕生日イベントに参加し……。

 

その先々でグッズに使った費用はいくらか。チケット代はいいとして彼のために投資した額はいくらなのか……。

 

応援していて充実したものはあった。後悔していないのもある。

ただ単に彼に入れ込みすぎたのである。他に趣味を精一杯楽しみながら、彼を応援するにも精一杯になっていたのだ。

まあ、それが「無理をして」と言われればそうでもなかったのだが……。

 

冒頭で述べた通り、私は今ニート、つまりはニートである。親のスネをかじりながら生活している。

そんな私が以前のように活動できるか!?いや、できない。できないのだ。

それをきっかけに、彼がいる「現場」には行けなくなってしまった。

 

そのせいで、彼を追う希望を見失ってしまった。そして萎えてしまった。

 

二次元にしたってそうである。ジャニーズにしたってそうである。

萎えてしまったのだ。

楽しいし、過去に後悔はないし、これからも好きになる自信はある。しかし、どこか、心の片隅にいる自分が萎え、興醒めしてしまったのだ。

 

オタクを続けていた十余年、それらに費やしてきた金額で何ができたであろう。

ハッと醒めてしまったとき、もう思い立つのに時間はかからなかった。

 

そうだ、京都に行こう。的なノリで。

そうだ、オタクをやめよう。

 

これで辞めたいオタクの話は終わりだ。

これからはそのオタクをしていたことに対しての未練による語りを更新していこうと思う。

さて、オタクをやめようとする心意気、そしてブログの更新が続けられるかどうか……。

 

 

 

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