このいのちの使い方を 君に愛されたい

大森靖子「IDOL SONG」の一節ですなんですけど。

いや~~~~この言葉はすべてのアイドルに当てはまると思うんすよ。思うんですよ。むしろ、このひとことがアイドルのすべてだと思うのです。切実に。切実な。

 

 おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。まがりです。

今回は、私が愛するすべてのアイドルに見ている『アイドル観』というのを提唱しようと思います。この曲を出させていただいたのは、常日頃から聴いているわけではないんですが、不定期的に思い出しては狂ったように聴いていて、その度に湧き上がる感情があり、この度居ても立っても居られなくなった所存でございます。

 

 

ひとえに、アイドルって『自己承認欲求の塊』なんですよ。そうでもないと成り立たない職業だと思うのです。しかし、それが良い。がむしゃらに、「自分の存在を認めてくれ!」と人前に立って歌って踊る姿が一番すてきで、輝かしいのです。

 

女性アイドルって、『賞味期限』に敏感ですよね。世間一般も、ファンも、当の本人も。他に夢を見つけて卒業する子もいれば、『賞味期限』を読んで卒業してしまう子もいる。きっとそれは自信のなさで、賞味してもらえる価値があるかどうか不安になって、自己承認欲求を満たそうにも『アイドル』という手段じゃ厳しくなっている、という自覚なのだろう。ファンだって、「ステージで輝く姿をずっと見ていたい」という人が多数だろうが、「それでもこの子はもうそろそろだな」なんて思う人も一定数いるのも事実なんですよ。

まあ、後輩に人気が集まってきた、バトンを渡さないといけない、もしくはパフォーマンスに限界を感じる、引き出しがなくなってきた、なんて見解もあるのでしょうが。

 

対して男性アイドルは『賞味期限』なんてものを物ともせずに努力している人が多い。

女性アイドルが努力不足だと言いたいのか、と聞かれると全く違います。むしろ、『美』に対しては圧倒的に女性の方がこだわりが強いし追求する力も何倍もある。男性の『美』の管理方法とはやっぱり違いますよね、『女子力』なんていう言葉があるように。

でも、「物ともせずに」というのが重要なんです。「『賞味期限』『なんてものを』物ともせずに」。

ひとえに、『女性は若い方が愛らしい』という世間の認識。また、『男性は少年時代のあどけなさも良いが、また歳を重ねたときの味もある』という世間の認識。これが男性アイドルに自信を付けさせていると思うんです。きっとある程度『行って』もアイドルを引退する方が少ないのもそれ。

 

結局これ、やっぱり『認識』『周囲の目』『求められているかどうか』をいかに読もうとしているかってことですよ。

 

しかしこれって、どの仕事でも大体言えることですよね、きっと。それに見た目を商品とするなら他にもあるはず。俳優とか女優とか、その他パフォーマーくらいしか私のダメな頭では思いつきませんけど。でもまあ、そんな感じ。

しかしなぜアイドルなのか。やはり、『自分本体』を愛してほしいからなんです。

 

 戻ります。『このいのちの使い方を 君に愛されたい』とはなんなのか。そこなんですよ。

きっとアイドルは『アイドルをしている自分の人生の一部分だけでも愛してほしい、いや愛してくれ』という懇願を胸に抱えて生きているのだと思うのです。

やいのやいの、「嫌われてもいい」「着いてこないならそれまで」なんて『言う』のも、ファンが、着いてきてくれる人がいるから、いると信じてるから『言える』のであって。きっとそれって、「自分の生き方を愛してくれている」っていう自負から来るんですよね。

 

アイドルの商品って結局『生き方』だとか『人生』だとかって思うんですよ。

 

アイドルが頑張っていると「自分も頑張らなきゃな」と思うし、アイドルが葛藤していると「それでも自分は(自分たちは)支えるぞ」と思うし、自分が葛藤しているときに聴くアイドルの歌は応援歌で、踊る姿は自分を鼓舞するもの。

ひとつひとつに全身全霊で取り掛かってる、その姿で応援している側は着いていこうと思うんです。

そうやって応援して、それがアイドルに届くとまた自信に繋がり、より応えようと返すようにパフォーマンスを見せてくれる。それも結局「もっと愛されたい」「愛され続けたい」なんていう欲からだと思いますよ。

 

 

『結局』『結局』と連呼しながら言いたいのは、やっぱり「アイドルって最高だ!!」ことです。

自分を認めてほしい、なんて人間臭くて、その為に働く、なんて言ったら語弊があるかもしれないけど、その為に『アイドル』として生きて『外見』を商品にしてるなんて泥臭くて欲どしいところが愛しくてしかたない。

 

 

皆!!愛をくれるアイドルを$(ドル)で愛して行こうな!!