第4回 ジャニオタ卒業式
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
昨日はパッチコン本編を観た後、アルバム・8UPPERSの初回special盤の特典の映画とメイキングを観た。
映画の方は腐るほど観て、友達に押し付けるようにして見せたりもしていた。だから始末屋の彼らの成長期の一部分、一部分を拾うようにして細かく見ることができた。
メイキングの方はあまり観ておらず、何年かぶりに等しかった。
彼らのインタビューで疑似デートであったり、オオクラしりとりであったり、ふざけすぎて大倉に注意される丸山だったりで懐かしいことだらけだったが、何回観ても胸を打つシーンはただひとつ。
渋谷すばるの「俳優・錦戸亮は演技で引っ張ってくれる。導いてくれる」の言葉。
ただただ感心するしかなく、この感動を言葉にすることができる能力がないのが寂しい。
他、表情で心の波を演じることに葛藤する安田、バタフライナイフの扱い方を練習する村上、銃を扱い慣れている仕草を練習する渋谷の姿勢が印象的だった。
さて、来たる第4回ジャニオタ卒業式のはじまりを飾るのはパッチコンの初回盤特典のウインクキラー全公演ダイジェストだ。
(説明しよう!ジャニオタ卒業式とは、ジャニオタ、つまりジャニーズオタクから足を洗うべく、未練が残らぬまでコンサート映像等の鑑賞を気が済むまで存分に楽しみ、そのDVDに別れを告げる催しである!!)
グダグダと誰がウインクキラーなのか邪推しながらゲームを進めている様子を、私もグダグダ、ダラダラと眺めている。
その罰ゲームでのピラミッドも面白いが、5年以上前の彼らの、言葉足らずな嬉し恥ずかしラブレターが何といっても見ものである。
十余年経った今を見詰めるメンバーもいれば、十余年前の出逢った頃から振り返るメンバーもいて、それぞれの性格が伺える。
何よりも、ほっこりするというか、落ち着くというか、安心するのはそれぞれに大切にしている思い出が確かにそこにあるということ、彼らの心に残っていることである。彼らの共に過ごした年月がきちんと重ねられて、各々の心にしまわれているということが、どれほど結束力を強めているのだろうか。
そんな彼らを愛しく思いながらウインクキラーのダイジェストは終わる。
そのまま次のコンサートDVDを観たいとも思ったが、ここでアルバムの映像を観ようと思う。
8UPPERSのアルバムのDVDを観たのだから、その前のPUZZLEのアルバムのDVDを観ていないのはおかしいだろうという思いもあってだ。
2009年の春に出されたものなので8年前のものである。
8年前の彼らは確実に今より若い。肌艶も違うし、大倉は肩まで髪を伸ばし、横山は毛を染めてパーマまで当てている。渋谷の髪も少し長い。
ユニット曲で一番好きなのは意外や意外、you can seeだ。自担がいてただのイケメンMVのGloriasでもなく、キャッチーな曲調と可愛らしい歌詞で人気を博しているkicyuでもなく、あえての(あえてはいないが)you can seeなのには訳がある。
まず丸山と村上のビジュアルがとてもいい。まずというかとにかくいい。それしかない。コメディも交えつつ澄ました顔をしたふたりの端整な顔立ちが素晴らしいのだ。
小道具も和の扇子と洋の扇子(羽根付きの扇子、ジュリセンともいう)、和の刀と洋の銃の対比がよい(丸山にトランプを投げさせるのなら村上には桜ではなく花札を降らせてほしかった……)。
あと惜しかったのは丸ちゃんがマフィアみたいにキメるなら村上さんにはもっと和風のヤ〇ザみたいにしてほしかったな~~。それでもシックな曲調に合わせようとするならあの衣装で良いのではないでしょうか(どこから目線)。
ソロ曲ではアイライロが一番人気なのだろう。しかたない、あの男の中の男・安田章大が何とも世知辛い男の恋心を切なくも激しく歌い上げてくれるのだから。あの誰かひとりを追うという苦しくも燃えるような気持ちを言葉とメロディとリズムで形にしてくれるのだから。
それでも私はwordsが好きだ。
渋谷すばるの選ぶ心地よい語感が弾け飛ぶ。気持ちい歌声が鼓膜と一緒に心を揺らす。
なんといっても作曲・編曲が一青窈のハナミズキ、もらい泣きの作曲をし、記憶、道と渋谷すばるとの相性も抜群なマシコタツロウである。
そんな彼の作るメロディがピアノで導かれ鍵盤と一緒に心を跳ねさせる。
歌詞の中身のなさ、しかしとにかく馬鹿になって笑おうぜという気持ちも乗せられたそれに歌っていると心が晴れやかになるのもいい。
これ以上、音楽に対して明るくない私が軽薄な感想を述べたところで想いの稚拙さがバレてしまうので黙っておこう。
ちなみにPUZZLEに収録されているもので一番好きなのは有無を言わさずブリュレだ。エイターならわかるだろう、あの焦燥感に満ちた恋心を歌いながら踊る彼らのかっこよさを。同率1位にロリコスも挙げたい。なんといってもベースラインがすばらしい。
さて、DVDの感想にするつもりがアルバムの楽曲の感想になってしまったことに自分でも驚きを隠せない。
ちなみにPUZZLEの特典DVDで一番好きなシーンは丸山と村上がyou can seeの打ち合わせの時に仲睦まじく談笑しているところである。
こんなに好きなのに私はなぜオタクをやめるのだろうか。
でもやめるのだ、オタクである自分をなくすと中身がなくなってしまう自分と別れを告げるために。